プロや上級者が使っているマッスルバックアイアンって何?
マッスルバックアイアンを使ってみたいけど自分でも使いこなせるのかな?
ゴルフトーナメントでプロゴルファーがかっこよく使いこなしているマッスルバックアイアンは、アマチュアゴルファーの中でも憧れている人が多くいるでしょう。
マッスルバックアイアンは、一枚の板のような構造をしたアイアンです。キャビティバックアイアンや中空アイアンと比べてフェース面が小さく、バックフェースに厚みがあり、ソール幅が狭いアイアンです。打感と操作性に優れ、球筋やスピン量のコントロールがしやすいため、プロや上級者に長く愛用されています。
その一方、マッスルバックアイアンは難しく初級者や中級者では扱いが難しいアイアンとしても有名です。
それは、フェースが小さいためスイングが不安定だと芯を外すことが多くなり、飛距離が落ちたり、コントロールできずミスショットが多くなってしまうから。また、重心の位置が高いためある程度のヘッドスピードがないと球が上がりきらずグリーンでボールを止めることができません。
そのため、マッスルバックアイアンはスイングが安定しない初級者や中級者では扱うことが難しく、いつかは使いこなせるようになりたいと憧れを抱くゴルファーが多くいるのです。
そこでこの記事ではマッスルバックアイアンがどんな人に合うのか詳しく解説。さらに最新モデルおすすめのマッスルバックアイアンも紹介しますのでマッスルバックアイアンの選び方の参考にしてください。
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1.マッスルバックアイアンが合う人・合わない人
マッスルバックアイアンが合う人は「芯に当てること」「ドライバーのヘッドスピードが45m/sあること」「ダウンブローで打つこと」の3つをクリアしている人です。長期的な目線でこれから上記3つのクリアを目指す人も合っていると言えます。
マッスルバックアイアンが合う人・合わない人を詳しく見ていきます。
1-1. マッスルバックアイアンがおすすめな人
マッスルバックアイアンがおすすめな人は、マッスルバックアイアンを使いこなしたいという向上心をもてる人です。
ここまでマッスルバックアイアンについて詳しく解説してきましたが、マッスルバックアイアンはアイアンの中で一番難しいクラブだと言えます。
マッスルバックアイアンは操作性が高く、打感が良く、スピン量が多いためグリーンにしっかりと止まってくれるクラブです。
しかし、この利点を活かす為には「芯に当てること」「ヘッドスピードがあること」「ダウンブローで打つこと」の3つをクリアすることが必要不可欠となります。
すでにこの3つをクリアしている方であれば問題なく使えますが、不安がある方はこの3つを習得するための練習が必要です。
そのため、練習を重ねてマッスルバックアイアンを使いこなしてスコアアップを目指していきたいという向上心をもてる人にはおすすめのクラブです。
1-2.マッスルバックアイアンをおすすめしない人
マッスルバックアイアンがおすすめではない人は、アイアンに優しさを求めている人です。
アイアンはグリーンにボールを乗せるための重要な役割を果たします。そのうえでアイアンに求めることは人それぞれです。
「ラクにボールの高さを出したい」「飛距離が欲しい」「ミスへの寛容性の高さ」このようにアイアンに優しさを求めている人にはマッスルバックアイアンはおすすめできません。
なぜなら、マッスルバックアイアンは、フェースが小さくスウィートスポットが狭くなっています。それにより、ミスへの寛容性が少なく難しいアイアンと言われているからです。また、飛距離性能が高いクラブではありません。
そのため、アイアンに優しさを求めている人はマッスルバックアイアンをおすすめできません。
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2. 失敗しないマッスルバックアイアンの選び方
マッスルバックアイアンは難しいクラブではありますが、最近では鍛造技術やAI等の進化により打ちやすく使いやすくモデルチェンジをしています。
さらに自分に合ったマッスルバックアイアンを選ぶことによって、マッスルバックの良さ活かすことができるようになります。
ここでは、失敗しなマッスルバックアイアンの選び方を解説していきます。
一つずつ詳しくみていきましょう。解説していきます。
2-1. ライ角を調整して打ちやすくする
マッスルバックアイアンの素材は軟鉄でできていることがほとんどとなりますので、ライ角を調整することができます。
クラブのソールを地面と平行に置いたときにシャフトと地面の間にできる角度のことを言います。
ライ角は、構えたときにソールが地面にぴったりついてフェースが目標方向に向くものが自分に合っています。
ライ角が自分に合っていないとフェースの向きが左右にブレて打球の方向性を狂わす原因となります。そのため、自分の身長・スイングに合ったライ角に合わせることが重要となります。
購入時に必ずチェックをし、ズレがあるようであれば調整をしてもらいましょう。
使い続けていくことでライ角にズレが生じて来る場合もあります。マッスルバックアイアンを長く使いこなすためには小まめなメンテナンスを行うこともおすすめです。
2-2. 芯の広さを確認する
マッスルバックアイアンはフェースが小さくスウィートスポットが小さく設計されています。
スウィートスポットはアイアンによって決まっているためライ角のように調整することはできませんが、モデルによってはスウィートスポットの大きさは異なります。
スウィートスポットでボールを捉えることができれば、マッスルアックアイアンの特性を活かし狙ったボールを打つことができます。
2-3. しなりが少ないシャフトを選ぶ
マッスルバックアイアンを選ぶときは、シャフトの選び方も重要です。
マッスルバックアイアンはヘッドに重量があるためしなりの少ない「元調子」を選ぶのがおすすめです。しなりが大きいとボールが左右に曲がりやすくなる傾向があります。
様々なシャフトを組み合わせて試打をしましょう。自分の体型やスイングに合うシャフトを選ぶことがおすすめです。
3. マッスルバックアイアンおすすめ6選
マッスルバックアイアンのおすすめモデルを紹介します。
マッスルバックアイアンのモデルを比較するには、構えやすさやメーカーの好みなど人それぞれです。その中でも比較することは、「操作性」「打感」「スピン性能」の3つでしょう。
この3つを比較軸にマッスルバックアイアンのおすすめモデルを紹介していきます。
モデル | 価格 | 操作性 | 打感 | スピン性能 |
---|---|---|---|---|
P7MB/ テーラーメイド 出典:テーラーメイド | 楽天市場 :139,800円 Yahoo!ショッピング:129,999円 | ★5.0 | ★5.0 | ★5.0 |
Mizuno pro 221/ ミズノ 出典:ミズノ | AMAZON :132,000円 楽天市場 :132,000円 Yahoo!ショッピング:132,000円 | ★5.0 | ★5.0 | ★4.5 |
ブループリント/ ピン 出典:ピン | AMAZON :109,978円 楽天市場 :168,960円 Yahoo!ショッピング:168,960円 | ★5.0 | ★5.0 | ★4.5 |
718MB/ タイトリスト 出典:タイトリスト | タイトリスト公式販売店 | ★5.0 | ★4.5 | ★4.5 |
TB-ZERO/ 三浦技建 出典:三浦技建 | 三浦技研公式販売店 :132,000円 | ★5.0 | ★5.0 | ★4.0 |
スリクソン Z-FORGED / ダンロップ 出典:ダンロップ | AMAZON :84,160円 楽天市場 :83,160円 Yahoo!ショッピング:83,160円 | ★4.5 | ★5.0 | ★4.5 |
3-1. P7MB(テーラーメイド)
操作性 | 打感 | スピン性能 |
---|---|---|
★5.0 | ★5.0 | ★5.0 |
ローリー・マキロイなどのテーラーメイド契約プロの意見を盛り込んで作られたスペシャルモデルのマッスルバックアイアンです。
ブレード長が長めに設定されていることでスウィートスポットを広くとることができています。それにより安定性が向上しています。
マッスルバックアイアン特有の打感の良さも高い評判を集めています。
クラブ名 | P7MBアイアン /テーラーメイド |
---|---|
ヘッド形状 | マッスルバック型 |
ソール幅 | 狭い |
ロフト角 | #5 :27度 #6 :31度 #7 :35度 #8 :39度 #9 :43度 PW:47度 |
シャフト | ▼Dynamic Gold® EX TOUR ISSUE 硬さ:S200 重さ:S200 131g キックポイント:元調子 |
価格(税込) | 6本セット(#5~9、PW) AMAZON :ー (単品のみ) 楽天市場 :139,800円 Yahoo!ショッピング:129,999円 |
利用者の口コミ
飛ばないと思っていたがそんなことはなく、まっすぐに曲がらず飛ぶ。独特な打感が心地よい。
利用者の口コミ
振りぬきがよく、ドローボールでの飛距離が伸びた。
利用者の口コミ
しっかりミートした時の打感が気持ち良い。抜けが良いのも良い。練習が必要だが、使いこなしたい。
3-2. Mizuno pro 221(ミズノ)
操作性 | 打感 | スピン性能 |
---|---|---|
★5.0 | ★5.0 | ★4.5 |
マッスルバックアイアンでは珍しい番手別の重心設計を取り入れたモデルです。スウィートスポットが番手によって異なり、ロング・ミドルアイアンでは高弾道、ショートアイアンでは低弾道かつ高スピンが打てるのが特徴を実現します。
ミズノこだわりの打感は、最新のテクノロジーにより音の高さや大きさ、音色を数十ヘルツ単位でチューニングし、シリーズ最高の打感を実現しています。
また、フェースが更にコンパクトとなり操作性も向上しています。
クラブ名 | Mizuno pro 221アイアン /ミズノ |
---|---|
ヘッド形状 | マッスルバック型 |
ソール幅 | 狭い |
ロフト角 | #5 :27度 #6 :30度 #7 :34度 #8 :38度 #9 :42度 PW:46度 |
シャフト | ▼ダイナミック ゴールド HT 硬さ:S200 重さ:S200 129g キックポイント:手元調子 |
価格(税込) | 6本セット(#5~9、PW) AMAZON :132,000円 楽天市場 :132,000円 Yahoo!ショッピング:132,000円 |
利用者の口コミ
とにかく見た目が良い。芯を外しても前に飛ぶが、芯に当たった時の打感が最高!
利用者の口コミ
打感と見た目、振りやすさが気に入って購入しました。しかし、練習が必要です。
利用者の口コミ
思ったより球が上がります。芯に当たった時の打感が気持ちいい。
3-3. ブループリント(ピン)
操作性 | 打感 | スピン性能 |
---|---|---|
★5.0 | ★5.0 | ★4.5 |
上級者やツアープレーヤーのために開発されたピン史上初となる鍛造マッスルバックアイアンです。
操作性に優れたコンパクトなヘッド形状とスピンコントロールを可能にする削りだし溝と極薄のソールが魅力です。
極薄ソールではあるが、バウンス角が程よくついているため、ダフりのミスに強い設計となっています。
また、マッスルバックアイアンの中でも速い初速を実現し、飛距離が出やすくなっています。
クラブ名 | ブループリント アイアン /ピン |
---|---|
ヘッド形状 | マッスルバック型 |
ソール幅 | 狭い |
ロフト角 | #5 :27度 #6 :30.5度 #7 :34度 #8 :38度 #9 :42度 PW:46度 |
シャフト | ▼N.S.PRO MODUS³ TOUR 115 硬さ:S 重さ:S 118.5g キックポイント:元調子 ▼N.S.PRO MODUS³ TOUR 105 硬さ:S 重さ:S 106.5g キックポイント:元調子 ▼N.S.PRO 950GH neo 硬さ:S 重さ:S 98g キックポイント:中調子 ▼N.S.PRO 850GH neo 硬さ:S 重さ:S 88g キックポイント:中調子 ▼DG EX TOUR ISSUE 硬さ:S200 重さ:S200 131g キックポイント:元調子 |
価格(税込) | 6本セット(#5~9、PW) AMAZON :109,978円 楽天市場 :168,960円 Yahoo!ショッピング:168,960円 |
利用者の口コミ
芯に当たると距離がでる。打感も音もよく、左右のブレが少ないので操作しやすい。
利用者の口コミ
打感がとにかく気持ち良い。ミスすると感触が手に伝わり距離も落ちる。スピンがかかりやすくグリーンでしっかり止まってくれる。
利用者の口コミ
思ったより飛距離がでる。他のマッスルバックに比べるとつかまりづらい印象。打感はしっかり目。
3-4. 718 MB(タイトリスト)
操作性 | 打感 | スピン性能 |
---|---|---|
★5.0 | ★4.5 | ★4.5 |
抜けが良く、少しトップ気味に当たったもリーディングエッジの先にひっかりボールを拾い上げてくれます。マッスルバックアイアンの中では、高い弾道となり比較的打ちやすいモデルです。そのため、上下の打点のブレに強くなっています。
ダウンブローで打ち込まなくても薄めのターフを取るようなスイングでもしっかりつかまってくれます。
クラブ名 | 718 MB アイアン /タイトリスト |
---|---|
ヘッド形状 | マッスルバック型 |
ソール幅 | 狭い |
ロフト角 | #5 :27度 #6 :31度 #7 :35度 #8 :39度 #9 :43度 PW:47度 |
シャフト | ▼AMT TOUR WHOITE 硬さ:S200 重さ:S200 112g キックポイント:手元調子 ▼N.S.PRO MODUS³ TOUR 200 硬さ:S 重さ:S 114g キックポイント:中元調子 |
価格(税込) | 6本セット(#5~9、PW) タイトリスト公式販売店のみで販売 |
利用者の口コミ
芯に当たった時の打感が気持ち良い。練習すれば操作もしやすくなるはず。
利用者の口コミ
期待通りのマッスルバックアイアンという感じです。ライ角はアップライトなので、必ず調整が必要です。
3-5. TB-ZERO(三浦技研)
操作性 | 打感 | スピン性能 |
---|---|---|
★5.0 | ★5.0 | ★4.0 |
三浦技研のマッスルバックアイアンはフェース長が他と比べるとやや長めになっているため、少し優しく打ちやすいことが特徴です。
吸い付くような打球感で極上な打感が長年愛される理由。
また、三浦技研ではMIURA CRAFTMAN WORLD(ミウラ・クラフトマンワールド)という自分だけの道具をつくることを目的とした究極のカスタマイズができるのが魅力です。
使い手の好みや技量に合わせて、形状、ロフト、ライ角等の数値変更が行えるのでマッスルバックアイアンが難しいと思っている方でも自分に合わせたアイアンを作ることができます。
クラブ名 | TB-ZERO /三浦技建 |
---|---|
ヘッド形状 | マッスルバック型 |
ソール幅 | 狭い |
ロフト角 | #5 :27度 #6 :30度 #7 :34度 #8 :38度 #9 :42度 PW:47度 |
シャフト | カスタム可能 |
価格(税込) | 6本セット(#5~9、PW) 三浦技研公式販売店のみで販売 :132,000円 |
利用者の口コミ
マッスルバックだから忙しいという印象を払拭するほど打ちやすいアイアンです。打感も気持ちよく極上です。
利用者の口コミ
MCWを利用し自分に合うマッスルバックを手に入れることができました。思ったより打ちやすく練習が楽しいです。
3-6. スリクソン Z-FORGED(ダンロップ)
2021年マスターズを制覇した松山英樹選手がしようしたことで話題となったクラブです。
マッスルバックとしてはヘッドが大きいためスウィートスポットも広めとなっています。また、軟鉄の中でも柔らかい素材のS20Cを使用しているため、同形状のアイアンの中でも柔らかく吸い付く打感となっています。
フェースの溝は一本一本削りだして作られていて精度が高いので水に濡れた状態やラフからでも安定したスピン量を確保してくれます。
クラブ名 | Z-FORGED /ダンロップ |
---|---|
ヘッド形状 | マッスルバック型 |
ソール幅 | 狭い |
ロフト角 | #5 :26度 #6 :29度 #7 :33度 #8 :37度 #9 :41度 PW:46度 |
シャフト | ▼ダイナミックゴールド DST 硬さ:X100※特注、S200 重さ:X100 116g S200 112g キックポイント:中手元調子 ▼N.S.PRO MODUS³ TOUR 120 硬さ:X※特注、S 重さ:X 110g S 105g キックポイント:中手元調子 |
価格(税込) | ▼ダイナミックゴールド DST6本セット(#5~9、PW) AMAZON :78,000円 楽天市場 :89,760円 Yahoo!ショッピング:79,420円 ▼N.S.PRO MODUS³ TOUR 120 6本セット(#5~9、PW) AMAZON :84,160円 楽天市場 :83,160円 Yahoo!ショッピング:83,160円 |
利用者の口コミ
高いドローボールでよく飛んでくれます。
利用者の口コミ
マッスルバックの中では優しいアイアンだと思います。打感もよく、狙い通りの弾道が打てるのがとても気に入っています。
4. マッスルバックアイアンのメリット5つ
マッスルバックアイアンとは、昔ながらのアイアンの形をしており一枚の板のような構造をしています。
素材は軟鉄でできていることがほとんどで、ヘッド形状の特徴はフェース面が小さく、バックフェースに厚みがあり、ソール幅が狭いのが大きな特徴です。
マッスルバックアイアンがプロや上級者の多くから愛されている理由は、一枚の板のような構造と小さいフェース面にあります。
マッスルバックアイアンのメリットをひとつずつ詳しく解説します。
4-1.見た目が良い
マッスルバックアイアンのメリット1つ目は見た目の良さです。
マッスルバックアイアンは一枚の板のような構造でできており、素材は軟鉄を使用しているものがほとんどです。それにより、光沢があり鋭い切れ味のある印象を与えます。
また、フェースが小さいことでよりシャープで洗練された見た目となっています。
この見た目がマッスルバックアイアンが長く愛されている理由の一つです。
4-2. 打感が良い
マッスルバックアイアンは、ヘッドが一枚の板のような構造になっていることが特徴ですが、この構造から芯で打った時の打感がいいと言われています。
フェースは厚ければ厚いほど打感が柔らかくなり、打感が良くなります。
図のとおりキャビティバックアイアンと比べるととても分かりやすいです。
キャビティバックアイアンは、フェース裏側が凹み空洞となっているため、フェースに厚みがありません。
一方、マッスルバックアイアンは一枚の板のような構造となっていて素材が隙間なく詰まっているヘッド形状となり厚みがあります。そのため、マッスルバックアイアンは打感が良いのです。
打感については、感覚となるため好みは人それぞれですが、マッスルバックアイアンで芯に当たった時の打感は他のアイアンと比べて断然良いと言う方が多くいます。
4-3. 操作性が高い
マッスルバックアイアンは操作性の高いです。
マッスルバックアイアンを愛用しているプロや上級者は、自分が狙った弾道でボールを打つことができるという理由で使用している人がほとんどです。
マッスルバックアイアンはヘッドが小さいことが特徴で、ヘッドが小さいクラブはシャフトと重心の距離を短くすることができ、操作性が高くなります。
マッスルバックアイアンのフェース面とキャビティバックアイアンのフェース面を比べるとわかるように、フェース面が小さいマッスルバックアイアンは重心距離が短くなり、ヘッドを意図的に開いたり閉じたりといった操作がしやすくなるのです。
そのため、ドローボールやフェードボールの打ち分けはもちろボールの高さの調整などの打ち分けがしやすくなります。
これがマッスルバックアイアンがプロや上級者に愛される理由です。
4-4.集中力が高まる
マッスルバックアイアンはフェースが小さくスウィートスポットが狭いのが特徴く作られています。そのうえ、ミスへの寛容性も少ないため、スウィートスポットに当てないとスコアに大きな影響を与えます。
そのため、一打一打ミスが無いように集中してプレーをすることができます。
ゴルフのプレーには集中力が欠かせません。マッスルバックを使うことで自然と集中力が高まりプレーをすることができるようになります。
4-5.一流プロと同モデルでプレーできる
マッスルバックアイアンはメジャートーナメントで活躍する一流のプロゴルファーが愛用するクラブが多数あります。
熱心なアマチュアゴルファーであれば、プロゴルファーのように切れのあるアイアンショットを打ってピンを攻めていきたいと思っている人も多くいるでしょう。
そんな憧れのプロゴルファーと同じマッスルバックアイアンでプレーができることは、アマチュアゴルファーとしても目標でもあります。
一流プロと同モデルのマッスルバックアイアンでプレーをすることで、周りからの称賛を得ることもできるでしょう。
5. マッスルバックアイアンのデメリット3つ
マッスルバックアイアンのメリットもあれば、デメリットもあります。デメリットを知らずにマッスルバックアイアンを使うことで「やっぱり難しくて使えない」「買って後悔」なんてことになってしまう可能性もあります。
そのため、マッスルバックアイアンのデメリットもしっかり抑えていきましょう。
マッスルバックアイアンのデメリットは以下の3つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
5-1. ある程度のヘッドスピードが必要
マッスルバックアイアンを使うためにはある程度のヘッドスピードが必要となります。モデルにより差がありますがだいたいヘッドスピード42~45m/s以上はないと使いこなすことは難しくなります。
マッスルバックアイアンは重心が高いため球が低くなりスピン量があがります。そのため、ヘッドスピードがないと球が上がりきらずにグリーンで止めることができません。
そのため、マッスルバックアイアンを使いたいと思っていてもヘッドスピードがないと使いこなすことができないアイアンです。
5-2. ダウンブローで打つ技術が必要
マッスルバックアイアンを使いこなすためにはダウンブローで打つ技術が必要となります。
▼ダウンブローとは?
クラブが最下点に達する前やまだ下降を続けている途中でボールを打つこと。
マッスルバックアイアンは重心が高く設定されているため、払い打ちをすると本来の飛距離を出すことができません。上からダウンブローで打ちこむことにより本来の飛距離を出すことができるようになります。
そのため、普段からダウンブローで打っている人は変わらず打つことができますが、アイアンを払いうちしている人はダウンブローで打つ技術を習得しないとマッスルバックアイアンの良さを出すことができませんなくなってしまいます。
5-3. 芯に当たらないと打感が悪く、前に飛ばない
マッスルバックアイアンは芯に当たった時の打感が良いところがメリットとなります。
しかし、芯を外した時の打感が悪く、適正距離を飛ばすことができなくなります。
マッスルバックアイアンはフェースが小さく操作性が高いことが最大の特徴ですが、それにより芯に当たらないと狙ったところにボールを落とすことができません。
一打一打、芯に当てられるスイングの安定性がないとマッスルバックアイアンの特徴を活かすことができないことがデメリットです。
6. マッスルバックアイアンとキャビティアイアン・中空アイアンの違い
ここまでマッスルバックアイアンの特徴について詳しく解説をしてきました。マッスルバックアイアンの最大の特徴はヘッドが小さいことによる操作性の高さにあります。
では、キャビティバックアイアンと中空アイアンとはどのように違いがあるのでしょうか。
「形状」「重心」「特徴」の3つに分けてそれぞれの違いを下記の図でご覧ください。
違い | マッスルバックアイアン | キャビティバックアイアン | 中空アイアン | |
---|---|---|---|---|
形状 | ヘッド | 小さい | 大きい | やや大きい |
ソール | 狭い | 広い | やや広い | |
フェース裏側 | 厚みがある | 凹んでいる | 厚みがあるが、 中は空洞になっている | |
重心 | 高い | 低い | やや低い | |
特徴 | 操作性が高い 打感が良い | 球が上がりやすい あらゆるミスに強い | 上下のミスに強い 安定感がある |
3種のアイアンを比べることでマッスルバックアイアンがどのようなクラブなのかをより詳しく理解することができます。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。解説していきます。
6-1.違い①形状
マッスルバックアイアンとキャビティバックアイアン、中空アイアンの違いとしてまず挙げられるのがヘッドの形状です。
「ヘッド」「ソール」「フェース裏側」に分けて違いを図で紹介します。
▼ヘッド
マッスルバックアイアンは、キャビティバックアイアンと中空アイアンに比べてヘッドが小さいことが特徴です。
キャビティバックアイアンはヘッドが大きく、中空アイアンはマッスルバックアイアンとキャビティバックアイアンの間の大きさとなっています。
ヘッドは小さければ小さいほど操作性が高くなり、ヘッドが大きくなると操作はしづらくなりますがブレにくくなりミスへの寛容性が高くなる特徴があります。
また、ヘッドが小さいとスウィートスポットが小さくなるためミスへの寛容性が低くなります。
▼ソール
マッスルバックアイアンは、キャビティバックアイアンと中空アイアンに比べてソール幅が狭いことが特徴です。
キャビティバックアイアンはソールが広く、中空アイアンはマッスルバックアイアンよりは広くなりますが、キャビティバックアイアンよりは狭くなっています。
ソール幅が狭いと芝への抵抗が少なくなるため、深いラフでもヘッドが抜けやすくなります。しかし、ソール幅が狭いことでダフった場合は地面に刺さりやすく全然飛びませんばなくなってしまいます。
逆にソール幅が広いとダフリのミスの場合でもソールが滑ってくれるため地面に刺さりにくく、ボールが前に飛んでくれます。トップのミスの場合でも球が上がりやすくなります。しかし、深いラフの場合はヘッドが抜けず振り切ることが難しくなります。
▼フェース裏側
マッスルバックアイアンは、キャビティバックアイアンと中空アイアンに比べてフェース裏側に厚みがあることが特徴です。
キャビティバックアイアンはフェース裏側が凹んでいて、中空アイアンはマッスルバックアイアンと似た厚みがありますが中は空洞となっています。
フェース裏側は厚ければ厚いほど打感がよくなる特徴があります。フェース裏側が凹んだ形状にすることで重量配分をフェースの周囲に配置しやすく、スウィートスポットが広くなりミスへの寛容性が高くなります。
6-2.違い②重心
マッスルバックアイアンとキャビティバックアイアン、中空アイアンの違いは重心の高さにもあります。
アイアンはグリーン上の狙った場所にボールを落して止めていきたいクラブです。そのため、左右のミスだけではなくショートやオーバーなどの縦方向のミスをしないことも重要となります。
それを叶えるために重要なことが、アイアンの重心です。
重心が低いものほどスウィートスポットと重心の距離が近くなり、ミスをしてもボールが上がってくれるため、優しいアイアンと言われます。
一方、重心が高くなるとスウィートスポットが狭くなりミートが難しくなります。その分、打ち込み具合によりスピン量を調整できるため、ボールの打ち分けがしやすいクラブとなります。
それぞれのアイアンの重心の高さの違いを下記の図で見比べて下さい。
▼重心の高さ
マッスルバックアイアンは、重心が高いことが特徴です。
それに比べキャビティバックアイアンは重心が低い位置にあり、中空アイアンもやや低めの位置に重心があります。
マッスルバックアイアンは重心が高くなるため、スピン量の調整がしやすく操作性の高いクラブです。キャビティバックアイアンは低重心となり優しいクラブと言えます。中空アイアンはキャビティバックアイアンより重心はやや高くなりますがマッスルバックアイアンに比べて低めとなります。キャビティバックアイアンよりスピン量の調整がしやすく、マッスルバックアイアンより簡単ですと言えます。
6-3.違い③特徴
マッスルバックアイアンとキャビティバックアイアン、中空アイアンの特徴の違いについて解説します。
大きな違いは以下のとおりです。
違い | マッスルバックアイアン | キャビティバックアイアン | 中空アイアン |
---|---|---|---|
特徴 | 操作性が高い打感が良い | 球が上がりやすいあらゆるミスに強い | 上下のミスに強い安定感がある |
ここまで解説した、形状と重心の違いによりそれぞれのアイアンの特徴も異なります。
球が上がりやすいあらゆるミスに強い
キャビティバックアイアンの特徴は、優しいクラブであるということです。フェースが大きいためスウィートスポットが広く打点がばらついても前に飛びんでくれます。さらに、ソール幅が広いためダフリやトップのミスでもソールが滑ってカバーをしてくれます。また、重心が低いため球も上がりやすくヘッドスピードがないゴルファーでも安心して利用できます。
上下のミスに強い安定感がある
中空アイアンの特徴は、安定感のあるクラブであるということです。フェース内部を空洞にすることで周辺重量配分効果が得られ特に上下のミスによる寛容性が高く、飛距離にも安定感があるクラブ。マッスルバックアイアンよりも操作性は落ちますが、キャビティバックアイアンよりも小ぶりのフェースとなるためある程度の操作性も求められるクラブです。
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おすすめの中空アイアン10選!マッスルバックやキャビティとの違いとは?
7. まとめ
1. 【P7MB(テーラーメイド)】
→ツアープロの意見を盛り込んだスペシャルモデル!スイートスポットが広く真直ぐ飛ぶと評判
2. 【Mizuno pro 221(ミズノ)】
→音の大きさ・音色までこだわりの仕上がり!「シリーズ最高の打感」が大人気
3. 【ブループリント(ピン)】
→マッスルバックアイアンの中でも初速が速く飛距離が出る!上級者に嬉しい設計
この記事ではマッスルバックアイアンについて詳しく解説をしてきました。
マッスルバックアイアンとは、一枚の板のような構造で出来ているアイアンです。ヘッド形状は、フェースが小さく、ソール幅は狭く、フェース裏側に厚みがあることが特徴です。
このヘッド形状の特徴から、マッスルバックアイアンがプロや上級者から愛される理由は、「見た目」「打感」「操作性」にあります。
一方、この特徴からミスに寛容性が少なく重心が高く設定されているため、ある程度のヘッドスピードがないとボールが上がらずグリーンでボールを止めることができません。そのため、初級者や中級者には扱いが難しいと言われています。
マッスルバックアイアンの特徴は以下の3つです。
- 操作性が高い
- ヘッドの抜けが良い
- 飛びすぎによるミスが少ない
そして、マッスルバックアイアンを使うことのメリットとデメリットは以下のとおりです。
マッスルバックアイアンのメリット | マッスルバックアイアンのデメリット |
---|---|
・ボールをコントロールできる ・打感が良く、ミスが分かりやすい ・集中力が高まる ・一流モデルと同モデルでプレーできる | ・ある程度のヘッドスピードが必要 ・ダウンブローで打つ技術が必要 ・芯に当たらないと打感が悪く、前に飛ばない |
このメリットを活かすためには、「芯に当てること」「ある程度のヘッドスピード」「ダウンブローで打つ技術」が必要不可欠となります。
そのため、「マッスルバックアイアンを使いこなしたいと思う向上心がある人」におすすめとなりますが、「アイアンに優しさを求めている人」にはおすすめできないクラブです。
自分のプレースタイルやアイアンに求めることに合わせてマッスルバックアイアンを使うかどうかの判断をすると良いでしょう。